2007年3月26日月曜日
Groove..
最近楽器店で小耳に挟んだ。
おぉっ、そこの若者達何やら興味深い話をしておるではないか!!
聞き耳たてているとバンド演奏の話題へ。
どうやら彼らの定義は、
タイトな演奏=ミスのない正確な演奏
=上手い演奏=カッコイイ演奏なんだそうだ。
それでは彼らの目標は毎日のムダのないショット、
ピッキング、フィンガリングなんてのを自己練習さえすれば、
達成されるのではないか?(短絡的すぎるか)
高二のとき初めてエレキを手にして、(てか初めて買ったギターがエレキ)
南森町のスタジオ?(か楽器屋やったと思う..)のギター教室へ。
当時はフュージョンブームのはしりで
(リーリトナーとかラリーカールトンが大人気でした)
俺以外の生徒さんはみんなそんな感じのギタリストを目指してたと思う。
先生もデッカイギブソンのギターをもって(今思えば、L-5かsuper400?)
バークリーかなんかの教本をテキストにしてた。
見た目からして絶対ロックギタリストでは無いこの先生が、
今にしてみれば実は大変素晴らしい方で、
一向に読譜力があがらない落ちこぼれの俺にある日、
「じぶん、どんなことしたいん?」と優しくたずね、
「..バンド、ロック..の」と俺
「だれが好きなん?」と先生
「クラプトンとか、ジェフベック..」と知ってるロックなギタリストを挙げてみる俺
「あぁ、これなぁ..」とジェフズブギー完コピの先生!!!
「そんなんしたい!!!」と興奮する高二の俺....
それから何度目かのレッスンで突然先生が、
「初村君今日からこれやろ。」と俺だけ別ニューに。
それは先生手書きのリズム譜でやたらとシンコペ(裏)するリズムが多かった。
あとは、譜面からではなく、コードネームからコードを
作っていく方法を教えてもらったり、
(たとえば、メジャーコードは1+3+5、7thは1+3+7とかみたいに..)
その日から俺だけ読譜によるレッスンとか無くなって、
落ちこぼれ?専用メニューへ。
半年くらいしてから、先生が
「君ロックがしたいねんやろ?先生はチョーキングせえへんし、
君は譜面も苦手みたいやし、もうこんでええで。」と、
とうとう見捨てられたんか?
まだバンドなんかできへんし....あぁ、譜面読むからもっと教えてくれ....
落ち込む俺に、
「ロックとか演りたいねんやったら、
ここの月謝分を他の遊びとかに使ったほうがためになるぞ!」
みたいなことを言われ、なんか中途半端やん俺....とか思いつつ辞める。
しかしその後友達とバンドをやっても、コードの展開や
何となくチョット違う響きのコードにしてみたりも自然に出来るようになっていた。
ある日、心の師である大谷レイブン氏にこの事を話すと、
「リズムとコードが解ればすぐバンドできるなぁ」といわれ、
あの先生の偉大さを思い知ることに。
ありがとう。名前は忘れたけど、いつも浜村淳みたいな
パンタロンシューズを履いて、ちょっと頭の薄かった先生、
本当に有り難う。
その先生はこうも言ってはった、
「いくらリズムトレーニングが出来ていても、一緒に演奏する人のリズムを理解出来なければいつまでも良い演奏は出来ません。同じ曲を百回演奏しても必ず同じにはなりませんし、絶対に同じ様に演奏しようと思わない事!」
とってもJAZZな先生でした。
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1 件のコメント:
なんか、いい先生! この間、はっつんが、うちの娘にギター教えてくれたときのこと思い出した。あの短時間のレッスン、ずいぶん印象に残ったみたいですよ。スゴイ!!って。
耳コピがチョッと出来るようになってきたお嬢です。
Setsuya
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